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「池島レトログラフィ vol.4」ツアーレポート&フォトギャラリー

日々刻々と変わりゆく池島の姿を毎年撮っていこう。
そんな想いで訪れる池島レトログラフィ。

「アジサイが物語る人々の暮らし・炭鉱の島の“現在”を歩く」と題し、
アジサイの咲く季節に行くことにしています。
草木が生い茂る廃墟の中に、ふわっと浮かび上がるアジサイの花…。
そこに、かつて住んでいた人々の気配が感じられるからです。

池島レトログラフィ

2016年6月12日(日)。
4回目となる今年は、総勢24名で池島の「いま」に会ってきました。

今回、なんとクリエイティブツアーへのご参加が10回目となる方が2名もいらっしゃいました!
バスの中で、ささやかながら記念品の贈呈。
Eさん、Yさん、いつもありがとうございます。^^

池島レトログラフィ

梅雨らしく、そぼ降る雨にけむる池島。
雨のしずくを湛えて、しっとりと瑞々しく咲き誇るアジサイ。
建物を飲み込まんと枝葉をのばす緑も、水を得て生き生きと。
自然の濃密な生命力が、辺りに満ちみちています。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

雨降りの撮影は大変でしたが、普段であれば、なかなかカメラを持ち出そうとは思わない状況の中、
いつもとは違う1枚が撮れたのではないでしょうか。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

少しずつ施設が解体・撤去され、変わってしまった景色もあれば、昨年と同じように出迎えてくれる風景も。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

ボリュームたっぷりで、どこか懐かしい味のする、かあちゃんの店のトルコライスは安定の美味しさでした。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

そして、新しい生命との出会い。

池島レトログラフィ

池島を巡った皆さんの胸には、一体どのような想いが去来したのでしょうか。

池島レトログラフィ

参加者の皆さん、雨の中、大変お疲れ様でした。
ご参加いただき、本当にありがとうございました!
ぜひまた来年もご一緒に、池島の「いま」に会いに行きましょう。

 

ツアー行程のもっと詳しい内容については、過去のツアーレポートをご覧くださいませ。

「池島レトログラフィ vol.3」ツアーレポート

「池島レトログラフィ vol.2」ツアーレポート

 

 

池島フォトギャラリー

クリエイティブツアーに参加される方は、カメラ好きの人がとても多いです。
他の方々が、何に心を動かされ、シャッターを切っていたのか、どんな写真を撮っていたのか、
ちょっと気になりませんか?
そこで、参加者の皆さんが池島で撮られたお写真をここでお披露目してはどうかと考えました。
今回初の試みであるプチ・フォトギャラリー。
素敵なお写真を投稿していただきましたので、どうぞお楽しみください。
講師の石川博己による一言コメント付きです。^^

 

【1】M.Eさん 男性(Nikon D60 /digital)

池島レトログラフィ

『 雨 』

1年目の霧の池島、「過去と現在が入り乱れる島」と称したイメージがとても強く残っていて、
去年の綺麗に晴れた池島はなぜか余り現実味がなく、
そして今年の雨の池島はとても色鮮やかに、この3年間で最も「現在」を感じました。

〈石川コメント〉

大きな葉にころんと転がる水滴、躍動感がありますね。
「現在」の池島の生命力を感じる一枚です。

 

【2】K.Mさん 女性( /digital)

池島レトログラフィ

『 それでも猫は 』

足早に去っていく猫を見て、変わってしまったのは人間の暮らしだけなんだと改めて思いました。
植物や建物が雨で濡れていたほうが、写真に納めた時に池島の雰囲気が伝わる気がしました。
雨も良いものです。

〈石川コメント〉

人はいなくなってしまっても動物たちにとっては我関せずですね。
緑を背景に撮られた猫の構図はすばらしいですね。穏やかな気持ちになる一枚です。

 

【3】T.Mさん 男性(Rolleiflex minidigi AF5.0 /digital)

池島レトログラフィ

『 no title 』

自分はカメラらしいカメラもなかったのですが、問題なく受け入れていただき大変嬉しかったです。
なかなか始められなかったカメラへのきっかけになりそうな気がしています。

〈石川コメント〉

ちょっと怖い感じの雰囲気ですが、ここが一番印象に残ったようですね。
確かに僕も最初見た時は「うわっ」と思いました。これからもぜひ写真撮ってください!

 

【4】M.Nさん 女性(Canon EOS Kiss X4 /digital)

池島レトログラフィ

『 残しておこう 』

亡き父が炭鉱夫として働いていた池島。
いつ、どのくらいの間働いていたのかはわからないけれど、私にとっては亡き父の足跡を辿る思いでした。
沢山の人が暮らしていた証が年月と共に少しずつ無くなっていく。消えてしまう前にその証を残しておきたい。
そんな気持ちで撮りました。
雨だからこそ撮れた1枚だと思っています。

〈石川コメント〉

この道もお父さんは歩いていたんでしょうね。
水たまりに写った景色がさらに遠い過去を映しているようです。

 

【5】H.Tさん 男性( /digital)

池島レトログラフィ

『 新築 “みどりの蔦アパート” 』

今まで踏み入れたことのない地へ行けたことに誠に感謝しております。

〈石川コメント〉

初めて来た人はみなさんこの自然のすごさを目の当たりにしてびっくりします。
「すごいなぁ〜」という感動がそのまま写真になってますね。

 

【6】S.Yさん 男性(Canon EOS 650 /film)

池島レトログラフィ

『 大きな紫陽花にビックリ!! 』

始めいろいろ見ながらアパート群の真ん中に大きな紫陽花にビックリ…
うちも炭鉱のあとに咲いてる紫陽花も大きいと思ったのに遥かその上を…
人が居なくなっても咲き続ける紫陽花を見て涙が出ました!!

〈石川コメント〉

荒廃した建物は自分を引き立たせる背景だと言わんばかりに咲き誇っていますね。
下からの構図がさらに存在感を強調しています。

 

【7】M.Mさん 女性(OLYMPUS PEN E-PL6 /digital)

池島レトログラフィ

『 そんなに近づかれると… 』

今まで動物の写真を近づいて撮ろうとすると、一目散に逃げられたり
タイミングがつかめず撮れないということがありましたが、
池島の猫は人が来てもこのようにじっとしている状態が続いていたのでびっくりして撮った一枚です。
もうちょっと猫の目線で撮れたら良かったなと思いました。

〈石川コメント〉

猫に勝る被写体なし、です。

 

【8】C.KOさん 女性(Nikon D3100 /digital)

池島レトログラフィ

『 池島の今を生きる 』

炭鉱アパート内、一本入った脇道で出会った猫。
道の真ん中に座りこちらを見つめてくるこの子を追えば、大きなアジサイが咲いていました。
まるで、ここにアジサイがあるよと教えてくれているんじゃないか、
そう思ってしまうほど、池島は神秘的で不思議な雰囲気を感じさせます。
人間が作り出したものを簡単に呑み込んでいく自然の残酷さには、ただただ圧倒されるばかりでした。
開いたままの窓や乗り捨てられた車、廃墟となって15年も経つのに、
つい最近まで人がいたようなどこか生々しい感じを怖く思う反面、とても魅かれます。
力強い自然も、朽ちていく廃墟も、来年はどうなっているのか、またこの目で確かめたいと思いました。
ありがとうございました。

〈石川コメント〉

絵画のような構図ですね。これ以上ない猫らしい姿。
フレームから落ちてくるような右のあじさいと左の猫の位置関係、完璧です!

 

【9】K.Sさん 男性(Canon 60D /digital)

池島レトログラフィ

『 共存 』

当時の記憶が止まったままの場所。
そこに覆いかぶさるように伸びていく自然と時間の流れ。
別々の時間が共存するように見える場所でした。

〈石川コメント〉

あじさいに目をやるとそこには猫が。
猫が入るともう何も言うことなしです。

 

【10】A.Yさん 女性(SONY Cyber-shot DSC-RX100 /digital)

池島レトログラフィ

『 no title 』

五島からの参加で、写真のこともよく知らず、不安で一杯でしたが、
先生をはじめ、参加者の皆さんが気さくで親切で、とても楽しく過ごすことができました。
皆さんありがとうございました。

〈石川コメント〉

道がきれいに清掃されているのも池島らしさ。この一枚はなるほど!と思いました。

 

【11】S.Iさん 男性(Leica Z2X /film)

池島レトログラフィ

『 過去への扉 』

クリエイティブツアー初参加になります。
池島では過去との繋がりを表現したいと思っていましたが、
なかなか思うようにシャッターを切ることが出来ませんでした。
普段から、雨の日にわざわざ出かけて撮影をしたことがなく、どう撮っていいのか全く分からなかったからです。
戸惑いながら歩いていた時に目に留まったのが、この水たまりです。
この水たまりに踏み込んだら、かつて賑わってた頃の池島にタイムスリップ出来そうな気がしましたので、
シャッターを切りました。
写真講座、クリエイティブツアーで、テーマを決めて撮る難しさを実感しました。
また、機会がありましたら参加したいと思っています。

〈石川コメント〉

モノトーンの表現に「炭坑」感がありますね。
建物の角度とアスファルトの白い線が同じ角度で、アートのような一枚ですね。かっこいいです。

 

【12】C.KAさん 女性(Nikon FE /film)

池島レトログラフィ

『 no title 』

今年はあいにくの雨で移動も散策も大変でしたが、去年とは違った池島を見ることができて良かったです。
是非また次回も参加したいと思います!よろしくお願いします!

〈石川コメント〉

あーこの色はいいですね。好きなトーンです。
ふわっと霧のような水蒸気まで写っています。

 

【13】Y.Hさん 女性(Leica D-LUX3 /digital)

池島レトログラフィ

『 空とわだち 』

池島の郷地区を歩く。今は誰も住んでいないけれど、かつてはメインストリート。
雨粒がどんどん大きくなった。打ちつける音も大きくなった。
下向き加減で通りをすすみきったところに、ふと視界にはいったわだち。
追いかけると妙に明るい雨空が続いている。不思議な安堵感。
かつて一日の労働を終えた池島の鉱員さんたちも、空をみた時にそう感じたかもしれないと思った。

〈石川コメント〉

目に見えないものを写し取った一枚ですね。意味のある写真ですね。

 

【14】M.Yさん 女性(FUJIFILM X-T1 /digital)

池島レトログラフィ

『 no title 』

雨でしたがしっとりとしたあじさいがとてもキレイでした。

〈石川コメント〉

多重露光のような2枚の景色がひとつになった写真ですね。
彩度の低いトーンが静かで美しい印象になっています。うまいですね。

 

*お写真を投稿してくださった皆さま、本当にありがとうございました!


「池島レトログラフィ vol.3」ツアーレポート

日々刻々と変わりゆく池島の姿を毎年撮っていこう。
そんな思いで訪れる池島レトログラフィも、今年で3回目となりました。

「アジサイが物語る人々の暮らし・炭鉱の島の“現在”を歩く」と題し、
アジサイの咲く季節に行くことにしています。
草木が生い茂る廃墟の中に、ふわっと浮かび上がるアジサイの花。
そこに、かつて人々がこの場所に住んでいたのだという気配が感じられるからです。

アジサイを目的としているため、必然的に時期は梅雨真っ只中となります。
しとしと雨に濡れる池島も素敵だろうと思うのですが、
参加者の皆さんの日頃の行いが良いのでしょう、
この日はちょうど梅雨の中休み。
青空も広がる、恵まれたお天気となりました。

2015年6月21日(日)。
集合は7:15。いつも通り、朝が早いです。
しかも池島の場合はフェリーの時間があるので、出発を遅らせることはできません。

池島レトログラフィvol.3

皆さまのご協力のおかげで、無事にフェリーに間に合いました。
池島へ向けて、約30分の船旅です。

池島レトログラフィvol.3

皆さん、色んなカメラでご参加です。カメラ話にも花が咲きますね。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

スタッフ林も、コーワシックスという中判カメラで参加いたしました。^^

池島レトログラフィvol.3

いよいよ、池島が間近に見えてきました。

池島レトログラフィvol.3

ついに池島に上陸です。

ここからは、ディレクター石川博己の案内で巡るも良し、
撮影スポットを記載した、特製のロケーションMAPを片手に散策するも良し、
リピーターの方もいらっしゃいますので、自由に池島を堪能していただきます。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

…と、何やら陽気な音楽が聞こえてきましたよ。

池島レトログラフィvol.3

移動販売の車から流れてくる音楽でした。
島の日常が見られるのも良いですね。

昨年は霧に煙る池島で、廃墟感と物悲しさが一層増していたのですが、
青空の下で見る池島の姿は、ここが全くの廃墟ではなく、確かに今も人の住む島なんだという
明るさも感じられました。

池島レトログラフィvol.3

石川の案内に同行される方達は、
郷地区を抜けて池島の中心へと向かいます。

池島レトログラフィvol.3

ゆるい坂を登っていくと、発電所と海水淡水化施設の姿が。

池島レトログラフィvol.3

すごい迫力です。

池島レトログラフィvol.3

郷地区は炭鉱ができる前からあった集落で、
炭鉱が栄えていた頃は、多くの居酒屋や飲食店、スナック、パチンコ屋、カラオケ屋などが軒を連ねていたといいます。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

第一立坑の櫓も見えます。

池島レトログラフィvol.3

続いて、炭鉱アパートが建ち並ぶエリアへ。

池島レトログラフィvol.3

あの、大輪の紫陽花が今年も出迎えてくれました。

池島レトログラフィvol.3

昨年は、まだ咲き始めの瑞々しいアジサイでしたが、今回は見事に満開です。

池島レトログラフィvol.3

お天気が違うだけで、同じ風景でも全く雰囲気が異なって見えました。

池島レトログラフィvol.3

特に池島では、重機はどんどん錆び、建物は朽ち、
撤去され、取り壊されていくので、
出会える景色は本当に一期一会なのだなぁと強く感じます。

池島レトログラフィvol.3

だからこそ、毎年ここに訪れ、写真に残しておこうと思うのです。

池島レトログラフィvol.3

時計を見れば、もうお昼。お腹もペコペコです。
池島唯一の定食屋さん「かあちゃんの店」で昼食をいただきます。

池島レトログラフィvol.3

名物のトルコライス!

池島レトログラフィvol.3

1年振りの再会に、思わず笑みがこぼれている方も…。
さぁ、いただきまーす!

池島レトログラフィvol.3

…あ!
私としたことが、なんたる失態。
ディレクター石川の姿を撮るのをすっかり忘れておりました。
フォトレクチャーをしている場面とか、颯爽と案内をしているところとか、
撮るべきシーンは沢山あったはずなのに、
まさか、この1枚だけしか撮っていなかったとは…。
(本当に悪気は無いのです。も、申し訳ございませーん!><)

池島レトログラフィvol.3

帽子を顔にのせて休憩している石川でした。

…気を取り直して、池島の象徴ともいうべき8階建てアパートへ。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

圧倒的な存在感です。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

どこもかしこも緑で覆い尽くされています。

池島レトログラフィvol.3

そんな中、優しい色合いのアジサイの花にホッとします。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

息苦しさを覚える程の植物たちの圧倒的な生命力。

池島レトログラフィvol.3

今度は、池島を一望できる場所へ。
池島で一番高いところ、四方山に登ります。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

素晴らしい眺めです。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

山頂での眺望を楽しんだ後は、炭鉱アパート周辺をのんびり散策しながら撮影します。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

いたるところで咲き誇るアジサイ、本当に綺麗でした。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

今年はアパートに絡まるツタがオレンジ色の花をつけているところも見ることができて嬉しかったです。

池島レトログラフィvol.3

廃墟となったアパート群も、明るい陽射しのもとで見ると
去年とはまた異なる印象を受けました。
とても神秘的だった、真っ白な霧に包まれた池島。
そして、明るい光に照らされた池島とは、なんだか少し距離が近くなれた気がしました。

池島レトログラフィvol.3

そろそろ、池島港へと向かわなければなりません。

池島レトログラフィvol.3

海沿いの道をぐるりと歩き、港周辺の炭鉱施設を見ながら戻りましょう。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

こうした重機なども、いつまで見られるのでしょうか。

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

全員無事に港に集合。
自由行動を選択された方々も、コミュニティバスやレンタル電動自転車を利用したりして、
自分たちのペースで思い思いに池島を楽しまれたようです。
また、島民の方もすごく親切にしてくださったと話してくれました。

池島を発つ前に記念撮影を。

池島レトログラフィvol.3

ちょうどフェリーが来たので、もう一枚。

池島レトログラフィvol.3

名残惜しみつつ、池島の旅は終わりました。

池島レトログラフィvol.3

 

九州最後の炭鉱である、池島炭鉱で賑わいを見せた池島。
2001年に閉山し、8000人近くまで増えた人口も今や200人を切りました。
大きな小中学校に通うのは、小学生たった1人ということです。
草木に浸食され廃墟化しつつあるアパート群を眺めていると、
たった十数年でこんなに変わってしまうのかと、日々の儚さや無常というものを感じずにはいられません。

池島を毎年撮り、この島の移り変わる様をはっきりと目の当たりにすることで、
何気なく過ごしている日々はこのまま変わらず続いていくものではなく
当たり前にある目の前の風景も儚いものだということが胸に迫ってきます。
そして、だからこそ気付く“ありふれた日常”の大切さ。

来年もまた、この季節に「池島レトログラフィvol.4」を開催する予定です。
移ろいゆく池島を再び撮りに行きませんか?

池島レトログラフィvol.3

池島レトログラフィvol.3

 

参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
いつものクリエイティブツアーでは、いくつもの見学地をバスで巡っていきますが、
池島の場合は基本、徒歩ですし、また暑かったので、
なかなかハードな一日だったかと思います。
「自分の体力の無さを痛感しました」と仰る方も。
でも、皆さんから「楽しかった」という声をお聞きして、私共も嬉しく思いました。
池島に対しては「不思議な感じがした」という感想が多く聞かれました。
また「帰ってから写真を見返すのが楽しみ」「現像するのが楽しみ」とも仰られていましたね。
きっと、良い写真がたくさん撮れたのだろうなぁと思います。
ご参加ありがとうございました!

そして、福岡〜瀬戸港間を安全運転してくださった福岡伊都バスの脇坂さん、ありがとうございました。
脇坂さんのおかげで、無事にお土産も買えました。
(なぜか、カボチャを購入している方が複数いらっしゃったのが謎でしたけど…。)

 

次回のクリエイティブツアーは、8月30日(日)開催の肥薩レトログラフィvol.2です。
こちらもフォトジェニックな場所が満載ですよ。
どうぞお楽しみに。


「池島レトログラフィ vol.2」ツアーレポート

昨年の8月に続き、2回目となる「池島レトログラフィ」。
今年はアジサイの咲く頃を狙って、6月1日(日)に行ってきました。
雨の心配もあったのですが(雨にけぶる池島もそれはそれで素敵だと思いますが)
九州北部地方が梅雨入りしたのが6月2日。
ちょうど梅雨入り前日のこの日は、雨どころか夏日の暑い一日でした。

池島レトログラフィ

早朝7:30に福岡を出発。バスに揺られて一路長崎へ。
車内では今日一日を一緒に過ごす参加者の皆さんに自己紹介をしていただきました。
昨年のツアーにも参加して下さっているリピーターの方もいらっしゃれば、
池島に行きたいと思って調べていたら、偶然このツアーを見つけて…という方も。
ツアーの募集を開始してすぐに定員に達したことからも、池島の人気の高さが窺えます。

自己紹介の後、これから向かう池島のかつての姿を記録した映像を皆さんに見ていただきました。

池島レトログラフィ

九州最後の炭鉱である、池島炭鉱で賑わいを見せた池島。
2001年に閉山し、8000人近くまで増えた人口も今や200人余りにまで減少してしまい、
建ち並ぶアパート群は草木に浸食され廃墟化しつつあります。
たった十数年でこんなに変わってしまうのかと、日々の儚さや無常というものを感じずにはいられません。
そんな移ろいゆく池島の「いま」を写真に収めに行きます。

クリエイティブツアーの参加者に毎回お配りしている特別冊子。
今回は池島を自由に散策して撮影できるように
撮影ポイントを記したマップと、それにリンクした冊子にしました。
このマップと冊子が良かった!という参加者の声もいただきましたよ。^^

池島レトログラフィ

瀬戸港からフェリーに乗って池島へ向かいます。約30分の船旅です。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

いよいよ池島が近づいてきました。

池島レトログラフィ

なんと池島はものすごい霧に包まれています。
白く霞む視界にぼんやりと浮かぶ島影がとても幻想的で、異次元に迷い込んだかのような、まるでラピュタの世界のような。

さぁ、池島に上陸です!

池島レトログラフィ

迫力ある遺構の数々。霧と相まって、えも言われぬ雰囲気を醸し出しています。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

島内をそぞろ歩きつつ…

池島レトログラフィ

撮る。

池島レトログラフィ

またまた、そぞろ歩き…

池島レトログラフィ

撮る。撮る。撮る。

池島には心惹かれる被写体が沢山あって、あっという間にフィルムを撮り終えてしまいます。
あ、クリエイティブツアーに参加される方は写真好きの方が多く、またフィルムカメラの方も多いのです。
フィルムとデジタル2台持ちの方もいらっしゃいました。

池島レトログラフィ

人の侵入を拒むかのように生い茂るツタ。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

人の住んでいた気配を濃厚に残しています。

池島レトログラフィ

きっと沢山の人が楽しんだであろう場所。もう笑い声は響いてきません。

池島レトログラフィ

全盛期には1800人近くの小・中学生がいたそうですが、今はたったの6人…。

池島レトログラフィ

フォトジェニックな8階建ての高層アパート群。
今はがらんどうとして、ひっそりと静まりかえっていますが、
この窓一つひとつに暖かな明かりが灯り、大勢の人が暮らしを営んでいたのは
遠い遠い昔のことなんかではないのです。

自分の生まれ育った場所がいつか廃墟になるかもしれない。
そんなことはこれまで想像だにしませんでしたが、
ここに来て、毎日の「ありふれた日常」は永遠に続くことを約束されたものではないのだと思い知らされました。

池島レトログラフィ

なんだか切ない気持ちになってしまいましたが、やっぱりお腹は減るものです。
島で唯一の食堂「かあちゃんの店」で昼食を頂きます。

池島レトログラフィ

トルコライスはボリュームたっっっぷり!
ご好意で新鮮なお刺身までご用意して下さいました。
廃墟を見てきたせいか、なんだか人の優しさが余計に心に沁みます。
とっても美味しかったです!ごちそうさまでした。

池島レトログラフィ

昼食の後は、小中学校の裏手にある四方山へ登ります。

池島レトログラフィ

池島で一番高い場所。360度見渡せる眺めは最高です。

池島レトログラフィ

四方山の頂上にて。おそらく池島で、このとき人口密度が一番高かった場所。

池島レトログラフィ

若者は笑顔ですが…

池島レトログラフィ

けっこうな勾配の山でヘトヘトになりました。

山を下りた後は、炭鉱アパートの建ち並ぶなかをのんびり散策しながら写真を撮ります。

池島レトログラフィ

植物の生命力には、ただただ圧倒されるばかり。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

廃墟のなかで色鮮やかに咲く花は、ひときわ目を引きます。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

たとえ誰も見る人がいなくても、美しく咲き誇るアジサイ。
来年もこの場所で咲いていて欲しいと密かに願います。

池島レトログラフィ

眩しいほどの瑞々しさ。
咲いているうちに段々と色を変化させるため、アジサイは「七変化」の異名をもちます。
今も刻々と変わり続けている池島の姿と重なります。

池島レトログラフィ

そうそう。池島では、人よりも猫によく出会います。

池島レトログラフィ

港や

池島レトログラフィ

「かあちゃんの店」の前や

池島レトログラフィ

草影や

池島レトログラフィ

小径などなど…。

池島レトログラフィ

誰もいない廃墟のなかで、生き物を見るとホッとします。

池島レトログラフィ

池島をぐるりと回って、海沿いの道を行き、港へと戻りましょう。

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

池島レトログラフィ

そろそろ帰りのフェリーの時間です。思う存分に写真は撮れましたか?

池島レトログラフィ

フェリーに乗り込み、池島を後にしました。
地域おこし協力隊の小島健一さんと、島民の方が見送って下さいました。

池島レトログラフィ

遠のいていく池島の姿を最後にカメラに収めます。

 

参加者の皆さんの集合写真は第二立坑と女神像「慈海」の前で撮りました。
もちろん、女神像と同じポーズで。
ここは立入禁止の場所になってしまったのですが、今回は特別に入らせていただくことができました。
去年までは普通に入れたのですが…。

池島レトログラフィ

 

まるで人々の生きた痕跡を消していくかのように緑がアパートを覆い隠し、
住宅や施設の一部が老朽化して危険ということで取り壊され、
島のあちこちに空き地が出現。
すでに昨年とは違う景色が、今の島の日常になっています。

池島を毎年撮り、この島の移り変わる様をはっきりと目の当たりにすることで、
何気なく過ごしている日々はこのまま変わらず続いていくものではなく
当たり前にある目の前の風景も儚いものだということが胸に迫ってきます。
そして、だからこそ“ありふれた日常”が大切なのだと気づきます。

今回、写真に収めてきた池島の紛れもない「いま」の姿も、すでに「過去」のものとなり、
この瞬間にも刻一刻と変わり続けています。
来年、またこの季節に「池島レトログラフィ vol.3」を開催する予定です。
今とは違う池島を再び撮りに行きませんか。

池島レトログラフィ

「永遠に 池島の生命と 幸福を守りたまえ」

 

暑いなか島内を歩き回り、山にも登って、なかなかハードな一日でした。
参加者の皆さん、お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました!

また、情報提供などのご協力を頂きました地域おこし協力隊の小島健一さん
今回も安全運転で無事にフェリーに間に合わせて下さった福岡伊都バスの越路さん、
冊子制作を手伝ってくれたゴッドハンドKさん・Sさん、どうもありがとうございました。

本ツアーは、エフ・ディが主催するデザイン塾の校外セミナーです。

次回のクリエイティブツアーは、7月13日(日)開催の阿蘇トレックレック
山歩きをしながら美しい自然を写真に撮って記録しようという
クリエイティブツアーの新しいテーマ「TREKREC」の第1弾です。
皆さんのご参加をお待ちしております!


九州最後の炭鉱の島・長崎市の池島炭鉱へ〜「池島レトログラフィ」開催!

クリエイティブツアーvol.7「池島レトログラフィ」クリエイティブツアーvol.7「池島レトログラフィ」クリエイティブツアーvol.7「池島レトログラフィ」クリエイティブツアーvol.7「池島レトログラフィ」クリエイティブツアーvol.7「池島レトログラフィ」クリエイティブツアーvol.7「池島レトログラフィ」クリエイティブツアーvol.7「池島レトログラフィ」クリエイティブツアーvol.7「池島レトログラフィ」

視点のスイッチを切り替えて、今まで見えなかったものを見る。見る目を変えていく。
エフ・ディデザイン塾のクリエイティブツアー。
第7回目は九州最後の炭鉱の島・長崎市の池島炭鉱へ向かいます。
周囲4kmの小さな離島に残された、数多くの炭鉱設備や炭鉱アパートは圧巻。
夏の冒険気分で、カメラを携えて池島へ向かいましょう!

島の過去を浸食していく自然と、今もそこに住む人々の生活。
あなたは何に向けてシャッターを切りますか?

(さらに…)