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「平戸レトログラフィ」ツアーレポート

4月27日(日曜日)。
早朝7時10分という早い集合時間にも関わらず、皆さん時間通りに集ってくださり、感謝しきりです!

それではいざ、平戸へ出発!!

平戸レトログラフィ

車内で皆さんが読んでくださっているのは、クリエイティブツアーの特別配付冊子。
毎回、力を入れて作っています。
しかも、今回はカラー!!
教会建築の美しさ、とりわけステンドグラスを通した色とりどりの光の美しさを見ていただくには、
カラーしかないと頑張りました。
その他、平戸のこと、長崎キリシタンの歴史、教会建築のことなど、
このツアーの背景となる物事について書いています。

平戸レトログラフィ

今回は平戸の4つの教会を巡る旅。
なぜそこに教会がつくられたのか。どんな人たちの手によって建てられたのか。
そこには、人々のどんな思いが込められているのか…。

歴史や背景を知ることで、皆さんが実際に訪れ、その目で見て、シャッターを切る時に
それが意味あるものとなり、新たな視点を得る一助となることを願って。
そしてまた、他所を知ることによって自分の住む町についても改めて考える
きっかけにもなったら良いなと思っています。

 

平戸レトログラフィ

レトログラフィに参加してくださる方は、やっぱりカメラ好きの方が多いですね。
皆さん、すてきなカメラをお持ちで…。今日は一体どんな写真が撮れるのでしょうか。

 

今回の移動も、福岡伊都バスさんです。
運転手の越路さん、長時間にわたる運転となりますが、よろしくお願いします。

平戸レトログラフィ

平戸市に入る前に「松浦水軍の郷 海のふるさと館」で一休み。

平戸レトログラフィ

皆さんの笑顔が輝いてます。眩しいですっ。
雨が降らなくて本当に良かった。

 

平戸レトログラフィ

さぁ、一つ目の目的地「平戸ザビエル記念教会」に到着です。
いくつもの尖塔と、淡いグリーンの外観が美しい教会に、思わず歓声があがります。

平戸レトログラフィ

個人の信仰や宗派に関わらず、自分以外の人のために皆で祈りを捧げ、教会見学スタート。

通常、聖堂内の撮影は禁止されていますが、今回はツアーの企画段階から色々とご尽力いただいた平戸観光協会の里村さん、そして平戸観光ウェルカムガイドの高田さんのおかげで、特別に内部の写真を撮らせていただくことができました。

平戸レトログラフィ

まるで大理石のように見える柱は、実は漆喰仕上げで、とても珍しい技法によるもの。
当時の名もなき職人の、技術力の高さが窺えます。

聖堂内は黄色のステンドグラスで淡い黄色の光に満たされていました。
この教会を建てるのに、2万5千円かかったとのこと。
現在の価格にして、約2億5千万円。
そして、2千円足りなかったために、向かって右側の塔が建てられなかったそうです。
その左右非対称の姿が、今ではこの教会を特徴づけるものとなっています。

平戸レトログラフィ

ご主人の次に平戸が大好き!というガイドの高田(たかた)さん。
次から次へと出てくる興味深いお話に感服いたしました。
また、キリスト教の信徒さんでもあるため、教会や信徒の方の暮らしなどについて
より奥の深いお話を伺うことができました。

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平戸名所「寺院と教会の見える風景」。
寺院の瓦屋根の向こうに、教会の十字架を戴く先鋭な屋根がぽっかりと見える不思議な光景。
日本と西洋の文化が織りなす平戸の代表的な景色の一つです。

 

平戸レトログラフィ

続いて訪れたのは2つ目の教会、カトリック田平教会です。
煉瓦造りの重厚な佇まい。
煉瓦だけで、こんなにも多彩な表現ができるものなのかと驚きました。

クリエイティブツアーでは、そのツアーごとにクリエイティブな視点をもって編集しています。
今回は、教会建築の第一人者といわれ、大工の棟梁であり、また建築家でもあった
鉄川与助という人の仕事にスポットライトを当てました。
見たこともない西洋の教会を、日本の建築技術を駆使し、
創意工夫と並々ならぬ情熱、飽くなき探究心をもって創造した鉄川与助。

この田平教会は、鉄川与助の代表作といわれる教会です。
彼の作品を、約100年という時を経て、いま私たちが目にすることができるということに
感動を覚えます。

平戸レトログラフィ

外からは何の図柄だか分からない窓。中から見るとステンドグラスの美しい絵柄が浮かび上がります。
ステンドグラスは目で見る聖書ともいわれています。

平戸レトログラフィ

煉瓦の壁と瓦屋根が見事に調和し、和と洋が融合した、日本ならではの素晴らしい教会でした。

 

そろそろお腹も空いてきました。
お昼ご飯は「まりあキッチン」さんでいただきます。
上神崎教会の信徒さんたちによる手作りご飯です。

平戸レトログラフィ

神父さんからお話を伺いつつ、皆で輪になって昼食です。

平戸レトログラフィ

すべての恵みに感謝して、いただきます!

平戸レトログラフィ

平戸レトログラフィ

今朝まで泳いでいたという新鮮なお魚のお刺身に押し寿司などなど…どれも美味しかったです。
にゅうめんが出てきましたが、昔はそうめんとお饅頭がお祝いの時のごちそうだったとのこと。
デザートの苺ムースやシフォンケーキまで手作りで、とても嬉しかったです。
綺麗なお花まで飾ってくださっていて…。
温かいおもてなしに感激いたしました。

平戸レトログラフィ

まりあキッチンの皆さん、どうもご馳走様でした!!

この上神崎教会は、ちょうど新しい教会に建て替えているところで、
6月1日に献堂式を迎えるそうです。
こんな機会に遭遇することは滅多にありません。
しかも、なんと建設途中の教会の中へ入らせていただけることに。
「立入禁止」と書かれた建物に入るのは、ちょっとドキドキわくわく。
信徒の皆さんから色々なお話も伺えて、とても貴重な経験となりました。

平戸レトログラフィ

 

お腹も満たされたところで、3つ目の教会、カトリック紐差教会へ。

平戸レトログラフィ

皆さんの見上げる視線の先に、白亜の教会、紐差教会が。
鉄川与助の手になる鉄筋コンクリート造の教会です。

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クリスマスツリーのような形をした木は、なんとイチョウの木。

平戸レトログラフィ

聖堂内は美しいピンク色の光に染まっています。
天井には菊の花のレリーフが。
西洋の建築様式でありながらも、随所に日本らしさが表現されています。

平戸レトログラフィ

幻想的にきらめく光を、カメラに収めます。

 

続いては、春日の棚田へと向かいます。
「ここ、入っても良いのかな?」と思うような細い坂道をずんずん登っていくと…

平戸レトログラフィ

目の前に広がる絶景。

平戸レトログラフィ

水を湛えて鏡のように輝くいくつもの棚田。山の向こうには海が広がっています。

平戸レトログラフィ

カエルの鳴き声を聞きながら、樹々の緑と山野草を愛でつつ、
まさに「山笑う」季節、清々しく気持ちの良い散歩となりました。

平戸レトログラフィ

これから暖かくなってくると、マムシがたくさん出てくるそうなのでご注意を。

 

食後の運動も済んだところで、道の駅・生月大橋へ。
平戸の空と海によく馴染む、爽やかなスカイブルーの生月大橋が見渡せます。

平戸レトログラフィ

ガイドさんオススメのお土産は丸ぼうろ。しっとりとして美味しいのです。
お土産を買ったあとは、最後の教会、宝亀教会へと向かいます。

 

宝亀教会への道すがら。

平戸レトログラフィ

平戸レトログラフィ

平戸レトログラフィ

可憐な花々が咲き揃い、ウグイスのさえずりが耳をくすぐり、海からは心地よい風が吹き渡り、
そして足下には、たくさんのキミドリ色の尺取虫がくねくねと蠢い…て…うむむ。

 

平戸レトログラフィ

ヒラドツツジの向こう側に、こぢんまりとした宝亀教会が見えてきました。

平戸レトログラフィ

聖堂内は優しいパステルカラーに彩られ、とても可愛らしい雰囲気。
窓も、ステンドグラスというより「色硝子」という方がしっくりくるような素朴な風合いです。
建物の両側にバルコニーがあるなど、教会としてはとても珍しいつくりとなっています。

最後の教会ということで、皆で聖歌を合唱しました。

平戸レトログラフィ

平戸レトログラフィ

そして記念撮影。

平戸レトログラフィ

 

朝早くから夕方まで一日中ずっと案内してくださったガイドの高田さんとはここでお別れ。
最後にバスの中で「平戸慕情」を歌ってくださいました。

全行程を終え、少し時間に余裕があったので見所の多い田平教会にもう一度向かい、その後、帰路につきました。

 

平戸レトログラフィ

 

いわゆる「観光地」ではなく、「使われなくなった遺産」でもなく、地域に根付いた「生きた場所」としての教会を見られたのが良かった、という感想を参加者の方からいただきました。
だからこそ。教会は観光地ではなく「祈りの場」であるからこその難しさが、今回のツアーにはありました。
しかし、たくさんの方々のご協力のおかげで無事にツアーを催すことができました。

 

平戸レトログラフィ

平戸観光協会の里村さん、平戸観光ウェルカムガイドの高田さん、春日町まちづくり協議会 安満の里 春日講の寺田会長、福岡伊都バスの越路さん、どうもありがとうございました。

また、冊子制作にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

そしてそして、参加者の皆さん、早朝から一日お疲れ様でした。
ご参加いただき、本当にありがとうございました!!

 

次のツアーは5月18日(日)開催の【筑豊レトログラフィ】です。
こちらも熱く濃厚なツアーになること必至です。
田川出身のディレクター石川が、抱腹絶倒の(?)ツアーガイドをいたします。
田川に行ったことのある方も、行ったことのない方も、ぜひ一緒に新しい田川の姿を発見しましょう。
また皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしております。


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